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セラミド不足が敏感肌の原因

セラミド不足が敏感肌の原因

近年、急増中だという敏感肌。


いつもではないけれど時々、肌荒れを起こしたり、部分的なかゆみや赤みが気になる一時的な敏感肌も含めると女性の7~8割が敏感肌の自覚症状があるというデータがあるほど。


「乾燥」「かゆみ」「ひりひり」「化粧水がしみる」「テカリとかさつきが混在する」など敏感肌の症状はさまざまですが、その原因はすべて同じです。


肌表面のバリア機能が弱っていることで外部刺激を受けやすい状態になっており、同時に、肌の水分保持力が低下しているため、うるおいをキープできないことにあります。


こうした敏感肌の原因になっている弱ったバリア機能を強化して角層バリアを整えるためには1にも2にも保湿が大切。そしてこのバリア機能を強化する保湿ケアに欠かせない保湿成分がセラミドになります。

セラミド不足の解消が脱・敏感肌の最優先事項!

セラミドが十分にある健康な肌

セラミドは角質細胞の間をセメントのように隙間なく埋めている細胞間脂質の約50%を占める主成分


水分と結合することでラメラ構造を形成し、保湿とバリア機能を担っています。


健康な肌はセラミドがしっかり水分を抱えて細胞間に規則正しく層状にみっちり配列してバリア層(ラメラ構造)を作っているので、乾燥や花粉、ハウスダスト、黄砂、その他アレルゲンになるような外部刺激が肌内部へ侵入してくるのを跳ね返してくれますし、同時に肌の内側からの水分の蒸散を防いでくれるので潤いを保つことができます。


セラミドと結合した水分は湿度0%、氷点下20度の環境でも凍らないといわれています。


しかし、セラミドが不足してしまうと細胞間の隙間が広がり、スカスカのザル状態になってしまうので、外部からどんどん刺激や異物が入り込んでしまいますし、肌の内側で蓄えられるはずの水分が細胞間の隙間からどんどん蒸発してしまうので、慢性的な乾燥状態にもなってしまいます。


セラミド不足の乾燥・敏感肌


たっぷりの化粧水をつけても全然うるおいが続かないという原因はまさにこれです。


化粧水を5度づけ6度付けしたところで、セラミドが不足した肌というのは水分保持力が衰えているため、水分をとどめる力がありません。与えた水分はすべて蒸発してしまうため、すぐにまた乾燥するようになります。


そもそも角質層は水に塗れると、ふやけて膨張し、はがれやすくなります。その後、水分が乾いて蒸発するときに角質細胞が収縮して肌に必要な水分まで逃げていってしまうため、化粧水そのものが保湿にとって何の役にも立たないどころかむしろ乾燥肌を促進している側面もあるんです。


※お風呂に入る前よりも肌が濡れたお風呂の後のほうが乾燥するのも同じメカニズム。


そのため、脱・敏感肌のためにスキンケアで最優先すべきことは、細胞間脂質として働くセラミドを直接補給するか、あるいは肌自体のセラミドを生み出す力をサポートしてくれる保湿成分が配合された化粧品を使って肌のセラミドの量を増やすことになります。


「セラミド量UP!=バリア力&保湿力UP!」というのが肌の保湿の構造に則った正しい保湿ケアだということを覚えておいてください。

敏感肌ケアとセラミドについての補足情報

以上を踏まえて、敏感肌をスキンケアするときに気を付けてほしいこと、肌のバリア機能の回復に不可欠な保湿成分である「セラミド」について知っておいてほしいことをまとめてみました。


セラミドについて知っておいてほしいこと。

要チェック肌のセラミド産生力は年齢とともに減少。30代からガクンと低下する。


セラミドは、肌のターンオーバーの過程で生み出される保湿成分で、肌内部で生まれた表皮細胞が肌の一番表面にある角質細胞に変化するときにセラミドも生み出されます。


そのため加齢によりターンオーバーが遅れるようになるとセラミドの産生量も低下します。30代になってから肌質が変わり、乾燥する乾燥性敏感肌の人が増えますが、これはターンオーバーが遅れだしてきたことも影響しています。

要チェックアトピー肌の人はもともとセラミドを生み出す力が弱い


アトピー性皮膚炎の方はセラミドを作る力が弱く、特にセラミド1が極端に少ないという研究結果があります。他にもバリア機能に関わるタンパク質のフィラグリン発現遺伝子に異常があることもわかっています。

要チェック肌の水分量とセラミド量は比例する


肌の水分保持のおよそ80%を細胞間脂質が担っているため、セラミドの量が十分ある肌はそれだけ肌の水分量も十分という関係が成り立ちます。ちなみに皮脂膜が担う水分保持の割合は2~3%、天然保湿因子は17~18%です。

要チェック数ある保湿成分のなかで最も保湿力が高いのがセラミド


ヒアルロン酸やコラーゲンは肌に与えられた水分が蒸発しないように水分を引き寄せることで保水する働きがありますが、セラミドは角質層内でバリア機能を整えて、健康な肌質に改善することで肌本来の水分保持力を高めるという働きをします。

要チェックセラミドには種類があり、本物と擬似(合成)がある


美容液やクリームに配合されている保湿成分としてのセラミドには種類があり、種類によって肌なじみの良さや保湿力に違いがあります。ヒトの皮膚にあるセラミドと同じ本物のセラミドと疑似セラミドなどがあるので、セラミド配合化粧品を選ぶ際は、成分表示をみてチェックする必要があります。


敏感肌ケアで気をつけてほしいこと

要チェック洗浄力の強い洗顔料やクレンジングはセラミドを流出させ、敏感肌の原因に


生まれつき皮膚が薄いとか皮膚のバリア機能を形成する遺伝子に異常があることが原因でセラミドの産生量が少ないため敏感肌になっている人もいますが、ほとんどは間違ったスキンケアや生活習慣で自ら招いてしまっていることが多いです。


日本人女性の場合、「洗いすぎ」「触りすぎ」「擦りすぎ」のスキンケアがセラミドを流出させて、バリア機能を低下させている一番の原因ですから、落とすケアには細心の注意を払いましょう。

要チェック乾燥は最大の敵!バリア機能を高めてくれる保湿成分を補うこと


敏感肌は刺激に弱いだけでなく乾燥肌でもあります。乾燥肌を水分不足と考えて水分を大量に補う化粧水重視の保湿ケアをしても意味がないことはすでにお伝えしたとおり。


乾燥肌・敏感肌ケアで大事なのは、セラミドやライスパワーNO.11エキスなど肌の水分保持力を高めてくれる保湿成分を補うことで肌のバリア機能を立て直すことです。

要チェックストレスが増えると水分保持力が低下してバリア機能が低下する。


ストレスの影響で、肌への毛細血管が収縮して血行不良が起きることや自律神経が乱れること、角層を生み出す顆粒層のタイトジャンクションが不活性になるなど、肌の水分保持力を低下させる事態が次々と起こってしまいます。


ストレスはアトピーの悪化因子でもありますから、敏感肌ケアにおいてもストレスケアは欠かせません。

要チェック睡眠不足、タンパク質・ミネラル・ビタミン不足で肌の再生力が低下する。


睡眠中に分泌される成長ホルモンには肌の再生と修復を促す働きがありますが、睡眠不足ではこの成長ホルモンの恩恵が受けられません。また、偏った栄養バランスの食事でタンパク質やミネラル、ビタミンが不足すれば肌の新陳代謝が乱れる原因に。


スキンケアで肌を保護すること、保湿することも大事ですが、「食べる・寝る・運動する」という生活習慣をなおざりにしてしまうと、肌体力が低下するなど痛い目にあいます。

要チェック生理前は女性ホルモンの影響でバリア機能が低下する。


生理前・生理中になると肌がデリケートになるのは、女性ホルモンのエストロゲンの作用が低下することで肌の水分量が低下し、肌のバリア機能が弱まるからです。


ホルモンバランスで肌が不安定になるのは女性の場合は仕方ないことですが、普段の状態とあまりに落差が大きいという場合は毎日の保湿ケアが不十分or間違っている可能性があります。


敏感肌ケアといってもごくごく当たり前のことばかりで難しいことはないと思います。


健康にいい生活を送れば必然的に肌も健康になり、敏感肌の症状も緩和されてやがては美肌になります。さらにそこに正しい保湿ケアとして、セラミドを意識すれば、より早く結果がでるということです。


徹底解説!セラミドが敏感肌ケアに不可欠な理由